無料ケータイゲーム、携帯電話を買うか、について

スマートフォンの無料のゲーム(無料スマホゲーム)について、よく思うことがあります。

保護者の方の中にはご自身がプレイされている方もプレイされていない方もいらっしゃると思います。

私はよく寝る前や生徒と一緒にゲームしているのですが、良いのか悪いのか、いろいろと考えています。

無料のケータイゲームって、そもそも何なんだろう。

今私が指している無料のケータイゲームとは、iPhoneやandroidケータイで、公式のところからダウンロードして遊ぶアプリケーション・・・。

難しいので、簡単に言うと、スマホで簡単にダウンロードできるゲームソフトのことです。公式のところ以外でダウンロードしたり、パソコンを使ってスマホに入れたりするゲームは対象外です。

最近だと、白猫シリーズ、モンスト、パズドラ、シャドウバース、ポケモンGOなど、様々なゲームが無料で遊ぶことができます。

友達を作りやすい

無料だから、保護者にお金をもらうことなく遊べることもあり、中学生や高校生の遊びのツールになっているのです。友達がやっているからこのゲームやってみようかな、という段階にお金がいらないのです。ポチッとボタンを押してダウンロードするだけで友達との共通の話題を得ることができる仕組みがあり、クラスメイトから友人になることが簡単になります。その後も共通の話題となり、ゲーム仲間ができやすいのです。

スマホが無いと友達ができないのか?

スマホゲームが無いと困るのは、ゲームでコミュニケーションし、友達を作る力を養ってきた、インドア派の男子です。コミュニケーション能力が高い子は友達はできます。ゲームで一緒に遊ぶ以外の楽しい遊びを知っているからです。

インドア派の男子は、ゲームでなら会話できるという子も少なくないのではないでしょうか。そんな子が、自分だけ知らないゲームばかりやっている人たちの中に入れられたら、孤立してしまいます。

スマホが無いと一番困ることは、人間関係の維持

スマホが無いと一番困るのは、LINEのグループ機能が使えないことです。LINEのグループ機能は、翌日の授業の連絡・確認や、テストの情報、クラスの悪口など、個人単位で行われていたやり取りが、少人数~クラスくらいの規模でやり取りされている場です。

この場に参加できないということは、クラスの会話についていけないということです。孤立やトラブルの元になるのは、遊びの誘いの連絡が来ない、ということです。

例えば、あるLINEのグループでは、こんな会話があります。
A「誰か、明日、暇な人、一緒に遊ばない?」
B「行く。何する?」
C「俺も。とりあえずイオン行くか」
A「10時にBん家行くわ」
B「はーい」
C「はーい」
この場合、誰かと遊べればよかったので、A君はこのグループ以外のメンバーには誘いませんでした。遊び始めて、クラスではいつも居るLINEをしていないD君がいないことに気づくのです。

昔に比べ、電話は大変ハードルの高いものになってしまいました。LINEは電話機能もありそれが普及しているので、電話番号での電話は、若者の間ではほとんど使われません。若者が持っている携帯電話の電話番号での電話は、20年前の3~8倍くらい(3分しゃべると80円)になったことも理由の一つです。(ああ、子機同士で長電話していた時代が懐かしい。。。)なので、電話で友達を誘うということはなかなかしません。

だからスマホを持っていないとこのような連絡は来ないのです。もちろん、先生が発信する連絡は、連絡網や、一斉メールにて連絡が来ますので、学業に支障はありません。人間関係の維持や、友達関係の維持のためにはLINEは必須アイテムと言える時代が来ていると思います。

個人のスマホを持つまではタブレットで利用している子も多いし、それで十分だと私も思います。ただ、思春期に入り、男子だと下ネタ、女子だと悪口や噂話が飛び交う状況になったら、親が監視しているタブレットのLINEは使用できなくなります。友達関係にひびが入りますので、お気を付けください。

スマホが無いと不登校になるのか。

スマホが無いから不登校になるわけではありません。ただ、スマホが無いことによるハンディキャップを他の力で埋められない場合は、友達を作りにくく、人間関係が崩れやすくなるだけです。