子どものキャリア意識の改善方法

子どもは、親が毎日しんどそうに帰ってくる姿を見て、「働くって嫌なことなんだ」と刷り込まれる。

当然だ。一番身近な労働者が、嫌な顔で帰ってくると、それが基本だと思う。

 

私の父は、仕事が大好きだった。

だから、(母に怒られるくらい)遅くまで残業して帰ってきていた。

でも父は、家で機嫌が悪かった。母との不仲が原因だと、今ならわかる。でも、そんなことは知らなかった。

働いてハッピーに帰ってきた父を見たことがなかった。

私が不登校の時、お風呂にボイラーを設置するというイベントがあった。高さの調整が必要と気づいた父は、休日の会社に忍び込み、溶接をしていた。そこで、父は仕事が楽しくてたくさん残業しているんだ!と気づいた。

その後、運の良い私は、アルバイト先・就職先で、楽しく仕事している先輩方と一緒に仕事することが常だった。

だから、私は仕事が大好きだ。

 

天職じゃないと働かない

スーパンマン症候群、というらしいのですが、天職を見つけることにやっきになるがあまり、就職できないというものです。

その発想から、”本当の自分”を探す若者がとても多くいます。

ニートの原因の一つだと思います。

この話は、毎月聞きます。「何もやりたい事は無いけど、やりたい事が無いから就職したいと思えない。」と言うのです。(「いや、働くかどうかって、選択肢じゃなく、生活の基盤だけどな。。。」と思うが飲み込む。)

よく話を聞くと、労働は普通に働いても良いことは無く、しんどい事しかない、と思い込んでいる。もちろん働いたことは無いのに。だから「自己実現」こそが唯一の労働のメリットだと思い込んでいる。

その家庭のご両親に話を聞くと、毎日会社の愚痴を言い、仕事したくないと口にしていた、とのことでした。

 

改善方法は、仕事の楽しい部分を伝えること

仕事は、給料をもらうだけでは、続けられない。

職場の人間関係が良い、自己裁量が大きくて良い、野心が満たせる、等たくさんの給料以外の部分の楽しさがたくさんあるだろう。

その内容を子どもに伝えることで、子どもが仕事してるのって、そんな感じなんだ、と思うようになる。

楽しく仕事している部分を伝える。それだけで子どものキャリア意識は芽生える。