⇒不登校・ひきこもり問題の解決方法 具体策
不登校 ひきこもり問題の解決方法 具体策 その1
不登校 ひきこもりの問題の対策を学び始めて11年、支援を始めて7年が経ちました。
これまでのノウハウを書きます。
当団体でのスタッフ研修用の支援マニュアルを書き直したものです。
不登校 ひきこもり問題に対応されているお父さん、お母さんにお読みいただいて、参考にしてくだされば幸いです。
念のためですが、不登校 ひきこもり問題は、ケース毎に対応は違います。ですので、ご本人のケースに当てはまらない場合もあります。
ただ、基本的な方針はどの生徒も変わらないので、基本的な考え方を踏まえていただければ、問題の活路は開けてくると思います。
お願いがあります。
大学や文献で学んだことを元に、実際の臨床技術を分かりやすくまとめたつもりですが、
「この部分が分かりにくい」など、ご意見などメールで頂戴できれば幸いです。
追記・更新して参ります。
(最終的には、かなり長い文章になっていると思いますが)
どうぞ最後までお付き合いください。
よろしくお願いします。
(1)不登校 ひきこもり問題対応の基本的な方針
不登校 ひきこもり対応をする時の基本的な方針を説明します。
①心を元気にする。
②人間関係を良くする。
③1歩進んで2歩下がるように見えるけど、実は1歩進んでいる。
④根本問題の解決
⑤再発防止
以上です。
分かりにくいですよね。
イメージで伝えるならば、
風邪をひいている人がいるとします。
その対策は、
①発熱を抑えます。
②美味しいものや栄養のあるものを食べます。
③熱が完全に下がるまで微熱の状態を繰り返しますが、治りつつあります。
④抗生物質を飲んで風邪ウイルスを退治します。
⑤体力づくりをします。
風邪の対応と基本的な考えは同じです。
次に、具体的に何をするかをまとめました。
(2)具体的な対策
不登校 ひきこもり対策の具体的な対応を書き出します。
それぞれの項目の詳細は、順次書き足して参ります。
書いてみて改めて思うのですが、項目が多いですね。。。
①不登校 ひきこもりになっている悪循環を断ち切る。
②不登校 ひきこもりの状態から心理的に健康な状態を取り戻す。
③不登校 ひきこもりの前から苦手な部分のコミュニケーション能力を伸ばす。
④不登校 ひきこもりのときには無い人間関係をつなぐ。
⑤不登校 ひきこもり状態のままで安心できて不安が少ない居場所を作る。
⑥家の中での居心地を良くする。
⑦(進学・復学を目指す場合)学習を教える。
⑧(大学進学・就職を目指す場合)アルバイトを始める。
⑨ストレスマネジメントを教える。
⑩目標を決め、やる気を維持する力を身につけて、継続的に実行する。
一部重複する項目もあり、また、ケースによっては必要としない部分もありますが、思いつくままに書き連ねてみました。
また、順番どおりに対応する訳でもないです。生徒によって順序は変わります。
不登校 ひきこもり対応は、実に様々なことを必要とします。
不登校 ひきこもり問題に直面している方ならばわかると思いますが、不登校 ひきこもりになると、生活のほとんどすべての状況が一変します。
学校(職場)に行かないことは、どんなに環境が変わることか。
その変化に一つ一つ対応していきます。
その対応一つ一つに毎回つまづくこともあります。
お父さん、お母さんは、諦めたくなります。
それは、自分の状態を変化させることが、苦しく、青少年期にとって、多大なストレスだから、一度には変化しないからです。
少しずつ変わっていくのです。
だから、「見守る」ことも必要なのです。
(別途記載しますが、「見守る」だけでは時間は解決してくれません。)
不登校 ひきこもりの発生時の対応について
不登校 ひきこもり問題の発生時(休み始め)の対応について、まとめておきます。
方針は2つだけです。
①しがらみ全てを捨てて、早く逃がしてあげる。
本人の将来を期待している保護者の方にとっては、大変難しいことですが、逃がしてあげてください。
社会復帰が格段に早くなります。
私自身のケースでは3ヶ月程度、親が登校刺激をし続けました。
不登校期間3年6ヶ月のうち、2年弱は完全ひきこもりを経験しました。
生徒のケースでも、親が休み始めの時期に逃がしてあげない期間が長いほど、不登校やひきこもりの期間が長くなる傾向があります。
(もちろんそうで無い場合もあります。)
②専門家に早く相談する。
2つ目の大きな方針は、専門家にとにかく早く相談に行くことです。
早ければ早いほど良いです。
不登校やひきこもりの対応には、専門的な知識が必要です。
保護者の方が専門的知識や考え方を得るまでに1年近くかかります。
そのときでは遅いのです。すでに長期化しています。
専門家の人に相談することで、ノウハウを聞き、そしてできるだけ早く対応することで、子どもの心の傷は浅くてすみます。
ぜひ早くご相談に行かれて下さい。