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ゲーミングPCが欲しいと言われたら

「ゲーミングPCが欲しい」と言われて、「えっ!やばい!」と思われた方によくご相談を受けるので、まとめてみました。

ゲーミングPCが欲しいと言われたら、どう考えれば良いか。

ゲーミングPCが欲しいと言われたら、どう考えれば良いか。
難しいですよね。

まず思われるのは、

  • 高い。
  • 必要あるの?
  • ゲーム依存でひきこもりになったらどうしよう

といった恐怖や不安ですよね。

そこで、まずは知っていただこうと思います。
不登校支援者だから知っているゲーミングPC購入の知識と効果。

ゲーミングPC購入の不安の質問まとめ

保護者の方々からいただく、不安などのご質問をまとめました。

Q:ネットの人間関係で満足してしまって出られないのでは?

A:必ず出られます。大丈夫です。人間の心理的な仕組み上、ネット上の人間関係で満足できる動物ではありません。ネット上で仲良くなったらリアルで会おう、などと、仲間で集まったりします。(遠保や未成年の場合、専門家にご相談ください。ご本人と介入するキッカケになりやすいので、本人と支援者が会うことができるかもしれません)

Q:ゲーム依存になってしまうのでは!?

A:本人のストレス環境が改善されているのに、ゲーム依存になるタイトルは、実は限られています。
・HOI4(ハーツオブアイアン4)
・シビライゼイション
・FF(ファイナルファンタジー)11と14
・FGO(フェイトグランドオーダー)
このタイトルは避けた方が良いです。よければご相談ください。
このタイトル以外に、ゲーム依存になる場合は、本人の抱えているストレス環境を改善するべきだと考えます。

Q:ゲームしかしないのでは!?

A:当分の間、PCを使って、ゲームしかしません。でも、必ずゲームは飽きます。早い子で2か月、長い子で1年くらいでしょうか。ゲーム自体に飽き、次に何をするか考えるタイミングが必ず来ます。
ゲーム内で、友達を作ろうとしたり、動画編集をしようとしたり、デザインしようとしたり、作曲しようとしたり、何か次の行動をし始めます。
その行動が、キャリア形成に大きく役立ちます。

リスクへのご質問まとめは以上です。

ゲーミングPCについて、効果のまとめ

次に、ゲーミングPCを購入したときの効果をまとめました。

①興味を通じたコミュニケーションの促進

好きなモノを通じて、他者と関わり、対人恐怖が和らぐケースがほとんどです。
趣味などの共通の話題で話すので、他人と関わりたいという気持ちが高まります。

ちなみに、その人間関係では、(今や)ほとんどの人が社会生活を送っているので、一般的な意見をかなり言われます。
でも、仲間なので、その助言で本人が回復したりします。

②達成感や自信の向上

ゲームなどでは、タスクやおつかいを達成することで、自信を取り戻す効果があります。
困難さに立ち向かうことで、自己肯定感も上がります。(もちろん現実社会ほどではないですが)

③デジタルスキルの向上

パソコンは、ゲームであっても触っていたら上達していきます。
デジタル系の素養が身に着きます。
特に良いのが、動画を観ている時に、編集してみようかな、と思ったりよぎります。実行する子としない子がいますが、その選択肢があること、とても大事だと思います。

④コミュニケーションの練習の場になる

本人のコミュニケーション上の課題を練習する場になります。
ネット上の関係性は、リセットができる関係性です。
なので、失敗しても大丈夫です。
学校の関係性と違い、失敗しながら練習できるので、リスクを負うことができるので、これがかなり効果的です。

⑤自己の側面の発見と理解

ゲームやデジタルコンテンツを利用することで、自分の意外な一面に気付きます。
例えば、「ゲーム自体は好きではなく、ゲームを通じた人間関係が欲しい」「外国人と英語でコミュニケーションをとるのが楽しい」などです。
本人自身が様々な試行錯誤をすることで、刺激を受け、そのような自己の側面を発見します。
人生の大きな起点になることが多いです。

⑥親からの肯定

「ゲーミングPCのような高価で、親にとって必要ではなく、生きるのに必要最低限以上のものを買ってもらえる」ということを、「親に愛されている」と思春期の子は思います。

そう思えると、自分の判断で自分の人生を頑張ろうというモチベーションが生まれます。
思春期限定の気持ちですが、この効果は、人生を左右します。

効果まとめは以上です。

ぜひ、購入検討するときの参考にしてくださいm(_ _)m