いつも、不登校の対応、お疲れ様ですm(_ _)m
ステップの原です。
保護者の気持ちがどう変わるか?
先日の保護者会で、ステップに関わる前と後の変化について、保護者の方のお気持ちや考え方、状態が、どのように変わるかについてお話いただいたので、まとめました。
数人の方のお話をまとめたので、当てはまる部分と、そうでない部分とあると思います。
長い記事ですが、お付き合いください。
ステップの前(具体的)
ステップと関わり始める前の状態は、このような状態です。
状態①モヤモヤが止まらない
このような状態です。
- 子ども元気がどんどんなくなっていく。
- 親も困っている。
- 何が不安かわからないくらい不安。
- 怖い、大混乱
子どもが困っているけど、親も困っている。
両方ともが困っている状態で不登校は始まります。
状態②わからない。でも対策しなきゃ!
このような状態のことです。
- 学校から指導らしいものはない
- 何が起きているか分からない
- 本人の状態も分からない
- 父母の状態も分からない
不登校の最初の頃は、とにかく分からないことだらけですね。
分からない、だから対策しなきゃ!となります。
状態③子どもが動くキッカケがない。
このような状態のことです。
- 不登校は望ましい状態ではない
- 何もしなければ本人は動かないことは明らか。
- 見守っていても動かないという矛盾がある。
- だから、登校刺激をしてみる。
- でも、変化がない。
- できる対策をしてみるけど長続きしない。
この状態は、子どもが動き出すキッカケを与えて、変化を促しているのですが、
なかなか効果が出ず、長続きしない。という状態です。
見守ることが必要と言われるけど、見守っていても動かないし変化がない、という矛盾を乗り越えるのは、ご家族だけではとても難しいです。
状態④自分が冷たい親だと思う。
この状態は、
- 見守る・手放すの違いが分からない。
- だから、手を引くのが難しい。
- だから、干渉しないのも難しい。
- だから自分が冷たい親ではないかと思う。
という状態です。
このあたりの気持ちから、「仕事を減らして子どものそばにいてあげて」という不登校ママの体験談が刺さってしまい、罪悪感を募らせてしまいます。
状態⑤「死にたい」という言葉を流せない。
これは、子どもが「死にたい」と口にした言葉を受け、
自傷行為や自殺しないために何をすべきか、とお母さんが常に考えている状態です。
- 死なないために何ができるか
- どんな薬を飲ませたら死なないか
- 家に一人で置いておくことが不安
- 生きてくれることが大事
と考えている状態です。
そもそも子どもが口にした「死にたい」という言葉は流せないですよね。
”死なないための対策で、お母さんの考えがいっぱいになってしまう”ということを伝えようとしています。冷静に考えられなくなってしまいます。
この対策などは、別の記事で書きます。
状態⑥動画やゲームの使用でもめている。
このような状態です。
ゲームや動画の使用、を「メディア利用」と表現します。
- ほぼ毎日、メディア利用について、注意する。
- 学校に行った報酬として、メディア利用を活用している。
- 子どもが「学校に行くから」とメディア利用の許可を求めてくる。
- 出勤前に、ネットを切ったり、ゲームを隠したりする。
- 食事中にメディア利用をしているので会話が無い。
- メディア利用が多いため、不登校になっていると考えている
- メディア利用が減れば、登校を考えるかも、と思う。
こんな状態です。
ゲームや動画の使用について、お母さん(またはお父さん、または両親)が、
嫌悪感を強く抱いて、注意したり、制限をしたりしている状態です。
登校のことや学校のことを話せる状況になる前に、ゲームや動画のことでもめている状態です。
状態⑦本人としゃべれない
本人と話すことができない状態のケースも多く担当しています。
- 話しかけても本人の反応が薄い
- 本人がしゃべるのをやめている
- 学校のこと以外の雑談をする気持ちになれない。(親子ともに)
- 本人が無視している
- 本人に話しかける時に指摘や注意しか思い浮かばない
そんな状態です。
寂しさを感じながらも、本人の不登校を何とかしなければ!というお母さんの一生懸命さを感じます。
だから、心から「いつもお疲れ様です」と言います。
(私が不登校の時も、母親が円形脱毛症になりました。)
状態⑧行かせよう↔休ませようの繰り返し
このような状態です。
- とにかく行かせよう
→子どもに情報を入れたり、試行錯誤したりする。 - 子どもがエネルギー切れになる。
→休ませようとする。 - だけど、休んでも根本的には良くならない。
- これを繰り返す。
これを繰り返しながら、子どもの元気がなくなっていって、
でもどうしたらいいかわからなくて困っている、という状態です。
状態⑨何度もがっかりする。
このような状態です。
- 藁をも掴もうと、専門家に近い人に会う
- そこで繋がれれば何とかなると、期待する。
- でも何かが違う。
- がっかりして、心が折れる。
学校のカウンセラーが良いよ、ここの病院が良いよ、市の相談窓口が良いよ等と聞いて、そこに行ってみるけど、求めているものと違った。
という状態ですね。
状態⑩決断ができない
このような状態です。
- 休ませるか迷う。
学校に行っても回復しない。
休ませた方が良いのは、見てわかる。
でも、義務教育だし、
本人もできるだけ行こうとするし、
等と、決断ができません。 - 先生の訪問を迷う。
先生が家庭訪問してくれても、本人が会わないことがあるが、
来てくれるのを断ったら、学校との接点が何もなくなる懸念がある。
などの様に、判断に迷うことがたくさんある状態です。
いかがでしょうか。
ここまでは、具体的な状態をご説明しました。
上記のような状態を、少しだけ抽象的にをまとめると、以下のようになります。
ステップの前の状態(まとめ)
- 一人で戦っている
- 分からない
- 母親が悪いと思ってしまう。
- 子どもからの情報が少ない。
- 何度も心が折れる。
状態が連鎖して悪循環に
この状態が、連鎖して、悪循環になっているのですね。
- 一人で戦っている(がっかりする、大混乱)
- 情報が少なくい(子どもからの情報がない)
↓ - 分析できない。
(お母さんは専門家じゃないからです)
↓ - 分かる情報の中から判断するしかない
↓ - ゲームや動画が悪いと思ってしまう。
- 母親が悪いと思ってしまう
↓ - 一人で戦うことになる。
- さらに子どもと関係悪化
という悪循環が起きていると思います。
ここから、ステップと関わり始めた後の状態をまとめていきます。
ステップの後の状態
後の状態①見通しがあるという安心。
- 見守る不安が減る
道筋や先の見通しがあって、「今はこれ」とステップから言われるので、
「見守るのが必要と思っていても、動かないから見守れない」という矛盾を突破できる。 - 見える化している。
マニュアルや保護者研修があるので、分かりやすい。
後の状態②先の事を考えなくていい。という安定。
ステップが計画や対策を考えるので、見通しを母親が立てるという無理を止められる。
後の状態③分かる。という理解。
本人が支援に取り組みながら、どんどん分かってきます。
何がまずかったのか、何が回っていなかったのか。
その結果、どうして不登校になったのか。
今後の人生で、二度と引きこもらないように、楽しく生きていけるようにするためには、どうしたらいいか、が分かります。
だから、変えられます。
後の状態④答えはある。という安心。
矛盾や疑問を聞くと、ステップは答えてくれます。
LINEで聞くこともできます。
後の状態⑤大丈夫ですと言われる。助けてもらえる安心。
手に負えすに「助けて」と言うと、ステップは必ず「大丈夫です。」と答えてくれます。
どんなに不安なことでも、「大丈夫です」と言い、「こうしましょう」と言ってくれます。
後の状態⑥子供も、お母さんの人生も良くなる、という結果。
子どもの不登校支援を通じて、お母さんの人生も良くなっていきます。
変えなければならないところは多いけれど、一つ一つひも解いて、対策していきます。
子どもの不登校はもちろん、お母さんの人生が華やいでいくのは、支援者として、とても楽しいです。
気づいたら安定した楽しい日々になっています。
いかがでしょうか。
このように、子どもの不登校と人生、お母さんの人生も良くなっていきます。
後の状態(まとめ)好循環が始まる。
このように、不登校の混乱状態から、見通しを立てて、安心して進めることで、どんどん進んで行きます。
ここから好循環が生まれ、楽しく楽に、早く確実な支援を実施できています。
ではでは。
長い文章をお読みいただき、ありがとうございました。
ステップ 原