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ステップは、課題解決型の不登校支援です。

不登校支援 適応指導教室 教育支援センター 別室登校 森田療法 との違い

こんにちは!ステップ原です。

先日、ある保護者の方にステップのことをご説明していて、改めて「ステップは課題解決型の不登校支援だ」と思いました。
そこで、まとめてご説明します。

課題解決型の不登校支援とは?

課題解決型の不登校支援とは、本人がうまくいかない課題があって、その課題を一緒に解決していく考え方の不登校支援です。

不登校は、何かしんどい原因があって不登校になっています。
その原因の背景には、うまくいっていない複数の要因があります。

ご本人は、それを一つ一つ課題として、不登校解消のために頑張ろうとするのですが、なかなかうまくいきません。
だから、一緒に解決しよう、というのが、課題解決型の不登校支援です。

言葉で表現するとそれだけなのですが、分かりにくいので、
例として、血圧が低くてしんどいという生徒について、記載します。

(余談)不登校は課題ではない

不登校は課題ではない

不登校は課題ではなく結果です。

課題は、その単体で解決できる方法のあるものを指しています。
不登校は、様々なものが織り交ざった連鎖で、”学校に行けない”となっている結果です。

複数の原因や現象が重なった不登校は、結果です。

例えば血圧が低い生徒さんの場合

血圧が低くて気だるくてやる気の出ない生徒には、血圧を上げやすくする対策を一緒にしようと話します。

狙う課題の解決方法は、「血圧を上げる」なのですが、その過程は様々です。
・プロテインを一緒に飲む
・ポテチを食べてもらう
・一緒にジムに行って筋トレ
・スーパーサイヤ人を目指して気合いを出す
・美人になるヨガをする
・イオンモールで買い物で歩く

など、過程はなんでも良いのです。
ご本人の価値観や好きなことに合わせて何かを一緒にやって、結果的に血圧が上がれば課題をクリアできます

もちろん、血圧が低い原因が解消できれば一番良いのですが、なかなか解消できないことが多いです。
血圧を上げるという結果のために、何ができるか、と考えて解決のために支援するのが、課題解決型の不登校支援です。

課題は、×単純 ○連鎖している

ステップでは、不登校の生徒さんが抱える課題は必ず連鎖していると考えています。

血圧が低いという課題を課題①とします。
この課題①と連鎖する可能性の高い課題②は、
・筋力不足
・自律神経が失調している
・成長期で血液が不足している
・ストレスが過剰にある
・塩分不足
・水分過剰摂取(水中毒)
などが考えられます。

この連鎖した課題②は、さらに課題③と連鎖します。

筋力不足という課題②と連鎖する可能性の高い課題③は、
・ダイエットという文化的な美意識
・他人の目を気にしすぎる傾向
・自己肯定感(自己受容感覚)の低さ
・マウントを取りたいという負けず嫌いさ
などが考えられます。

そのように、複雑に連鎖した課題①~③たちを、どうにかして解決していくのが、課題解決型の不登校支援です。

原因特定は必須

複雑に絡み合っているので、その課題の原因を特定することは、とても大事です。

他人の目を気にするタイプの生徒さんが、血圧を上げるための対策でダイエットを止めてしまうと、自分の体形がどのように他人から見られるのか、気になってしまって、自己肯定感(自己受容感覚)が低下してしまいます。
自己肯定感が低下すると、他人の目をさらに気にする必要が出てしまい、悪循環が始まります。

他人の目を気にするタイプの生徒さんには、美しくなるためのヨガをやったり、タンパク質中心+鉄分補給の食事療法、自己肯定感が上がるために対策を組み合わせて課題解決を進めます。

原因不明のまま対策を行うのはリスクが大きいと思います。

原因特定は本人を苦しめると思っている方へ

原因特定は苦しいのか?

不登校の原因を特定するのは、「子どもを苦しめるから止めた方が良い」という話をよく聞きます。
「なんで学校に行かないの?」とご本人に聞くことで、詰問されたようで、苦しむということです。

たしかに、不登校の最初のころに、ご本人に質問すると、ご本人は苦しむので止めた方が良いと私も思います。

ご本人に聞かなければ良いのです。
というよりも、ご本人に聞いても意味がないのです。

不登校になったご本人は、不登校の原因を分かっていません。

不登校になる原因となっているストレスは、事故のような急襲したものでなければ、本人が慣れてしまい”日常”となっている、または、ストレスは溜まるがご本人はストレスを感じていない原因です。

例えば、私の家庭では、父親が返ってくると片付けていない子どもに文句を言う、というストレスがあったのですが、それは生まれてからずっとある日課だったので、不登校につながるストレス原因ではあるのですが、ストレスを受けている自覚はありませんでした。

ステップでは、ご本人に聞かずに原因を特定します。

そのため、(不登校の最初の頃の)ご本人にわざわざ原因を聞くことはしません。
ご本人に聞かずに、ご両親や周りの大人から、状況や見立てをお聞きして分析して原因を特定します。

課題解決型は難しい。

このように課題解決型不登校支援は、他の不登校支援に比べて、難しい部類の方法です。
たくさんの知識と高い技術、経験が必要です。「プロだからできるんだ!」と自負しています。

上記のように原因特定を間違えて的を外したり、本人の負担が大きくなりすぎると、本人がしんどくなって、精神的な病気になってしまい、「不登校支援なんて受けたくない!」となるからです。

それには、様々な技術とノウハウ、工夫を駆使しながら、試行錯誤することが必要です。

不登校の脱出後により良い人生になる。

課題解決型の不登校支援では、脱出後により良い人生になります。課題に悩むことなく、一般的な苦しさや悩みの中で生活するからです。

一般的な苦しさや悩みとは

一般的な苦しさや悩みは本人が対応できる範囲のもの

一般的な苦しさや悩み、とは、不登校になっていない方が、味わう苦労です。
「人並みの苦労」という言葉が近いです。

誰でも、自分の容姿に悩んでいたり、苦手科目がしんどくなったりします。
もちろん、その悩んでいる時は十分に苦しく、困るのですが、一方で、
・ご本人が対処しようと思えばできる。
・ご本人が今は解決しないと決めることもできる。
と、ご本人主体で、決定権があります。

逆に、不登校の原因となる課題は、本人に対処のしようがないものが多いです。

例えば、
・友達がいないが、誰かとしゃべりたい、でもネットの人としゃべるのは怖い。
のように、連鎖していて、ご本人がベストな判断をし続ける限り、解決できません。

不登校の課題は、複数の課題が連鎖して、ご本人を苦しめている。

不登校の課題は、連鎖しているので、ご本人が一人で解決できるものではない場合が多いです。

友達を作りたいが、勉強についていけず、

課題が残っていない状態で、社会復帰に挑戦するという安定さ

課題解決型の不登校支援を卒業した生徒は、苦しさを生む大きな課題が無い状態です。

だから、やりたいことができるし、一般的な苦労しかしなくて済みます。

成績を上げようと思えば、勉強すれば成績が上がるのです。
パソコンが欲しいからバイトしよう、と思えば、バイトして働けるのです。

この状態で社会復帰に挑戦すれば、楽だし確実です。うまくいくので楽しい人生にもなります。
この状態ができるから、安定して社会復帰して、活躍できる大人に向かって成長できます。

他の不登校支援との違いは??

あるがままの不登校支援との違い

否定される? 森田療法の不登校支援との違い

森田療法系の特徴は、現代医学の軸となっている「不安や恐怖を排除する」という西洋的な考え方に対し、人の不安や葛藤を「あるがまま」に受け入れる受容的手法でアプローチします。
「あるがまま」の状態から、人が本来持っている回復力で回復していこうという療法です。

森田療法に比べ、ステップは課題解決をします。

だから「あるがままを否定される」と感じる方もいるかもしれませんが、ステップも否定はしないです。ご本人のあるがままの状態を大事にします。ご本人の本来のタイプや性格を活かし、本人の「こうなりたい」「これが向いている」という気持ちに沿って、支援していきます。

そもそも、今の不登校業界で、あるがまま、というのは、生まれて自然に成長するそのままの姿で、適応できる社会を見つけましょう。という方向性が強くなっています。本人が探して、見つければいい、という考えも散見されます。
そうではなく、本人を尊重して、本人の希望に沿って、適性に合わせた生き方をしましょう。ということが正しい”あるがまま”の方向性だと考えています。

今の社会は、あるがままでは、生きにくい。

今の社会は、高度で変化が激しく、あるがままのご本人では、生きていきにくいです。
「あるがままの姿で、より良く安定しながら生きる」って、難しいし、不安定だし、満足度が低そうで、想像できないです。

だから、様々な力が必要です。

課題(問題)解決能力は、その中でも一番必要な力だと思います。

ステップの卒業生たちがたくましいのは、この力によるところが大きい思います。