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甘えたらいけないのか?②

不登校 甘えとは

おはようございます。
NPO法人ステップの原です。

甘えたらいけないのか①の記事の続きです。

甘えの正体は、不満

他者から「甘えている」と評価される時。
それは、「他者から期待されている事をしなかった時」です。

例えば、子どもが宿題をしなかった時、「甘えているんじゃないか」とお母さんが思ったとします。

その「甘えているんじゃないか」の気持ちを分解すると、

  • 宿題は自分のために自分でやるべき
  • 自分の人生を自分で切り開くべき
  • 宿題をしなくても許してもらえると思っている
  • 困ったら親に頼れば良いと思っている。

などという中身だと推察します。
”未来”や”将来”についての要素が含まれていますね。

でも、宿題をしなかった本人の気持ちはおそらく、

  • 疲れた
  • 眠たい
  • ゲームしたい

などという内容だと思います。
”今”についての気持ちだけですね。

そもそも宿題は、与えられたからやるものです。
将来のために宿題をやる学生なんて、モチベーションが高い生徒だけです。

この親子の気持ちの時間的なずれがありますね。

不登校 時差 甘え

モチベーションと甘え

モチベーションについて、注目してみましょう。

子どもはモチベーションが低く、親は将来が心配です。
つまり、

  • モチベーションが低い状態で、宿題をやりたくないという子どもの気持ち
  • そんなモチベーションが低いと将来が不安という親の気持ち

この気持ちは視点が一致していますね。

子どもの気持ちを順に表すと、
①モチベーションが低い
②疲れている
③やる気が出ない
④ゲームの方が面白い
となります。

モチベーションが低いから、ゲームの方が面白いのです。
やりたい・必要だと心から思っていたら勉強をやります。

生徒たちは、面白い学習なら無限にやります(韓国アイドルのための韓国語学習など)

学校の宿題にモチベーションが上がらない

学校の宿題へのモチベーションは上がりません。
その理由は、「宿題をすることが当たり前」になっているからです。
中学生くらいになると、「宿題できたのね!偉いね!」などと、褒めれることはありません。
成績が上位の子以外には、本人に短期的なメリットがほとんど無いのです。

モチベーションの低い宿題を、やらなければならない。

自主的にという前提

さらに宿題は自主的にやるという前提になっています。

「モチベーションの低い勉強を自主的にやる」ってことを続けると、当然そのうち、「自主的に判断して、勉強はやらない。(報酬の多いゲームを優先する)」という選択をする日が来ます。

果たして、これを「甘え」と言われてしまいます。これは「甘え」なのでしょうか。
違いますよね。

甘えではなく何か

甘えではなく、これは、心理的には、最適解だと考えます。

大人も、よりモチベーションの上がる、やりがいのある職場に移ったりしますよね。
それと同じです。

子どもは、宿題よりもゲームという、よりやりがいを得られる行動を選んでいるだけです。

ではでは。続きは、また後日。