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甘えたらいけないのか?③

不登校 甘えとは

おはようございます。
NPO法人ステップの原です。

甘えたらいけないのか②の記事の続きです。

モチベーションが低いから優先されないだけ

甘えたらいけないのか②の記事で、「モチベーションが低いから(勉強がゲームよりも)優先されないだけ」と書きました。

でも、「モチベーションを上げている暇がない」、「モチベーションは本人次第」などと言う意見が多いと思います。

高校時代の実際のエピソードを一つ。

高校時代、先生が「宿題をやらないやつはダメだ」と言っていましたが、「やりたくならない宿題を出す方も悪い」と思っていました。

数学担当の先生だけは、やり方が違いました。
追加課題を宿題をやった報酬として出すのです。
皆、成績を上げたいから、追加課題が欲しくて、どんどん宿題をやっていました。

進学校だということはもちろんあるのですが、多くの子が成績を上げたいから勉強をしているのです。だから、成績の上昇に効果を見込めない宿題は、やらなくなります。

モチベーションの上げ方

先日、生徒が「英単語を今までのやり方で時間かけていたら、他の勉強ができないから、時短にしたい。」と相談がありました。

英単語を、覚える方法は、山ほどあります。単語帳、暗記カード、英作文をするなどたくさんあります。

この子がモチベーションを高く英単語を覚えられる方法はなんでしょう?

効果がでる方法ですね。

ステップでは、ミッション、ゴール、ルール、報酬、修正の4つをデザインします。

上記の時短英単語の場合

  • ミッション:大学に合格する
  • ゴール:入試本番の英語の問題で、不明な単語が無い状態を作る。
  • ミニゴール:15分で単語を100個覚えられるようになる。
  • ルール:最高のタイムパフォーマンスを狙う。(覚える数/かかった時間の効率)
  • 報酬:100個暗記ごとに、小籠包(好物)を食べられる。講師に一緒に喜んでもらえる。

と設定します。
これで、モチベーションは上がっていくので、その後、そのやり方を一緒に考えます。

本人が考えたやり方でPDCAを回していくのですが、3週間ほどで良い方法にたどりつきます。

自分で、自分の成長をさせようとするときのモチベーションは、とても高く、楽しいです。
だから、主体的に頑張ってくれます。

この状態ができれば、「甘え」(他者から期待されている事をしない)はありません。

まとめ

この子は、

怒られたくないので勉強をする

モチベーションが下がる

勉強をしなくなる

甘えるなと怒られる

という流れの100倍楽しい状態で、何倍も勉強しています。

「甘え」についての記事は以上です。

ではでは。