おはようございます。
NPO法人ステップの原です。
甘えたらいけないのか②の記事の続きです。
モチベーションが低いから優先されないだけ
甘えたらいけないのか②の記事で、「モチベーションが低いから(勉強がゲームよりも)優先されないだけ」と書きました。
でも、「モチベーションを上げている暇がない」、「モチベーションは本人次第」などと言う意見が多いと思います。
高校時代の実際のエピソードを一つ。
高校時代、先生が「宿題をやらないやつはダメだ」と言っていましたが、「やりたくならない宿題を出す方も悪い」と思っていました。
数学担当の先生だけは、やり方が違いました。
追加課題を宿題をやった報酬として出すのです。
皆、成績を上げたいから、追加課題が欲しくて、どんどん宿題をやっていました。
進学校だということはもちろんあるのですが、多くの子が成績を上げたいから勉強をしているのです。だから、成績の上昇に効果を見込めない宿題は、やらなくなります。
モチベーションの上げ方
先日、生徒が「英単語を今までのやり方で時間かけていたら、他の勉強ができないから、時短にしたい。」と相談がありました。
英単語を、覚える方法は、山ほどあります。単語帳、暗記カード、英作文をするなどたくさんあります。
この子がモチベーションを高く英単語を覚えられる方法はなんでしょう?
↓
効果がでる方法ですね。
ステップでは、ミッション、ゴール、ルール、報酬、修正の4つをデザインします。
上記の時短英単語の場合
- ミッション:大学に合格する
- ゴール:入試本番の英語の問題で、不明な単語が無い状態を作る。
- ミニゴール:15分で単語を100個覚えられるようになる。
- ルール:最高のタイムパフォーマンスを狙う。(覚える数/かかった時間の効率)
- 報酬:100個暗記ごとに、小籠包(好物)を食べられる。講師に一緒に喜んでもらえる。
と設定します。
これで、モチベーションは上がっていくので、その後、そのやり方を一緒に考えます。
本人が考えたやり方でPDCAを回していくのですが、3週間ほどで良い方法にたどりつきます。
自分で、自分の成長をさせようとするときのモチベーションは、とても高く、楽しいです。
だから、主体的に頑張ってくれます。
この状態ができれば、「甘え」(他者から期待されている事をしない)はありません。
まとめ
この子は、
怒られたくないので勉強をする
↓
モチベーションが下がる
↓
勉強をしなくなる
↓
甘えるなと怒られる
という流れの100倍楽しい状態で、何倍も勉強しています。
「甘え」についての記事は以上です。
ではでは。
原