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岡山の大学で不登校になったケース

不登校,岡山,高校生

こんにちは!今日は、私が担当したある大学生のケースをご紹介します。

高校時代に不登校になった背景

この生徒さんは中学までは順調でしたが、高校1~2年生の時につまずきがあり、不登校になってしまいました。普通科全日制高校から通信制高校へ転校し、一浪してなんとか地元岡山の大学に合格しました。

大学進学後、再び不登校に

ご相談があったのは大学1年生の終わり頃。ご両親から「子どもが、大学に入学してすぐの頃から大学に行けなくなった」ととても困った様子で連絡がありました。大学入学直後は友達をつくろうと本人も頑張ったようで、初めは一緒に遊びに出かけたりもしていました。しかし徐々に人間関係がうまくいかなくなり、いつしか大学に行けなくなってしまいました。

コミュニケーションが苦手で自尊心が低下

原因をよく聞いてみると、昔からコミュニケーションが苦手で、人付き合いに苦労していたとのこと。失敗すると自分を責めるクセがあって、「またダメだった…」「全部自分のせいだ…」と、自尊心がどんどん下がってしまったんです。

支援の計画と取り組み

「これは早く何とかせんと!」ということで、支援の計画を立てました。まずは本人が大好きなゲームを通じての関係づくりからスタート。ゲームが得意なスタッフが担当すると、本人もすぐに心を開いてくれました。

本人が抱えていた課題

本人が話してくれたのは「親に相談しても具体的な解決策が出ない」「自分のコミュ力を上げないと大学生活は無理」ということでした。さらに深掘りするために発達検査を行うと、「他人の気持ちを察するのが苦手」ということが分かりました。頭はいいのに、人の気持ちがうまく読めずに苦労していたんですね。

隠れた才能の発見と活用

ところがその検査で意外な才能も発見!なんと彼は「エピソードトーク」がとっても上手だったんです。話を組み立てたり、ギャグセンスがあったり。そこで「人の気持ちが分かりにくいけど、面白いヤツ」というキャラで、友達と接するようアドバイスしました。

本人も納得して、「自分はこういうタイプだからよろしくね!」と友達に伝えられるようになり、少しずつ人間関係が改善。1年休学して復帰後、レポートやプレゼンで多少の苦労はあるけれど、順調に大学生活を送っています。

支援が成功した理由

このケースで成功したポイントは、ご両親が早めに相談してくれたこと、そして本人の興味があることを一緒にできるスタッフが担当したことです。ちなみにそのスタッフ自身も大学時代に苦労した経験があり、本人の気持ちに共感できたのが大きかったですね。

子どもの不登校に悩んだら、早めに専門家に相談することが大事です。ぜひ気軽にお問い合わせください!