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高校に入ったら“また不登校”!? 〜 GW明けに起きる、よくある落とし穴 〜

高校入学式の時の元気な子どもの姿を思い出して 悩む母親

こんにちは、不登校支援の現場から今回は「中学はなんとか卒業できたのに、高校に入ったとたん、急に通えなくなった」という高校1年生のケースをご紹介します。

実はこういうお子さん、少なくないんです。

中学を乗り切ったと思ったら…

このお子さんは、中学時代に少し不登校の経験がありました。でも、部活の引退や進路の切り替え時期をなんとか乗り越え、中学を無事に卒業

高校からは心機一転、がんばろう!」と前向きに入学していきました。
保護者の方も、「ちょっと不安はあるけど、今度こそはうまくいくのでは…」と、期待されていました。

でも、入学からほんの数週間、ゴールデンウィークを前にして、急にお休みが増えていきました。

なんで?」「せっかく高校に入ったのに…」

“成功体験”が裏目に出る?

中学で少しお休みした経験があるお子さんは、「しんどくなったら休んでもいい」「そうしたら少しラクになった」という“成功体験”を持っています。

それ自体は悪いことではないのですが、問題は高校という新しい環境です。
ほんの数日休むだけで、人間関係や授業の遅れなどが一気に不安材料になります。

でも、本人はもう限界。心が「もう動けない!」とブレーキをかけてしまい、まずは休む。
すると、今度はその“休んだこと”がストレスになって、さらに行きづらくなる…という悪循環に入ってしまうんです。

親は「勉強?友達?」と原因を探したくなるけど…

休みがちになると、家庭内で「何がしんどいの?」「勉強?友達?」と声をかけられることが多くなります。

それに対して、本人は「勉強が多い」「友達ができない」といった“分かりやすい理由”を話すことが多いですが、それが本質とは限りません

親御さんとしては、「じゃあ塾行こうか」「友達つくるには学校に行かないと」と対策を立てたくなりますよね。でも、それが逆効果になることも…。

「改善しようとしても、うまくいかない」となると、本人は「やっぱり自分はダメだ」と落ち込んでしまい、次のステージの“動けない”状態に入ってしまうのです。

ステップの支援は、まず “疲れを抜く” ことから

こういう時、私たちステップではまず「本人の身体的な疲れを抜く」ところからスタートします。

温泉に行ったり、マッサージを受けたり、おいしいものを食べたり。
映画を観て思い切り泣いたり笑ったりして、感情も揺らしていきます。

身体と心、両面からストレスを抜いていくんです。

すると、だんだん本人の中に「また動いてみようかな」という気持ちが芽生えてきます。
そのタイミングで、少しずつ勉強のサポートや、友達との関わり方を一緒に考えていきます。

元気になったら、もう必要なくなるんです

お子さんが安定して学校に行けるようになると、「最近は忙しいから、カウンセラーの予定入れられません」なんて言われることも。

それが、何よりの卒業サインです。

私たちは、“困ったときにまた来てくれたらいい”というスタンスでいますので、そこで一旦支援を終えることがほとんどです。

”ここから”がスタート

いかがでしたか?

高校生になっての不登校は、「せっかくここまで来たのに…」と落ち込んでしまう保護者の方も多いのですが、
実は“ここからがスタート”ということも多いのです。

無理に急がず、まずは“心と体を休ませる”ことから始めていきましょう。