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2026.02.05

お知らせ

出勤前の朝の5分が、親子の空気を変えることがあります。

おはようございます。
NPO法人ステップの原です。

今日は少し早く目が覚めたので、
今、書きたいと思ったことをブログに書いています。

「朝」にまつわる話です。
先日あった、保護者相談でのお話を一つ紹介します。


朝の時間に起きていたこと

お母さんとお話ししていたのですが、
朝、登校前の時間に本人と話していると、
ストレス反応がとても多い、という相談でした。

ご本人も、「学校に行かなければ」という気持ちと葛藤していて、
それ自体が、すでにしんどい状態です。

そんな中で、お母さんは、
できるだけ本人の気持ちを聞こうと関わっておられました。

ちなみに、そのお母さんは、

・ネットなどでいろいろ調べて、かなり関係改善が進んできている
・それでも、本人のストレス反応が多い
・原因が自分では分からず、どう改善すればいいのか分からない

という状況でした。

そこで、
「何がストレスになっているのか」
「本人は、何に反応しているのか」
お話をじっくり伺いながら、一緒に整理していきました。


原因は「気持ち」と「言葉」のズレでした

話を聞いていく中で見えてきたのは、
お母さんの気持ちと、発している言葉が一致していないという点でした。

共感しているつもりでも、焦りは伝わる

本人の話を聞いているとき、
お母さんは心の中では「早く出発したい」と思っている。

でも、共感しようとして、
「しんどいね」と声をかけている。

実際には、
「今出れば仕事に間に合う」
「今なら遅刻しない」
そんな考えが頭をよぎっていたそうです。

(おそらく、表情や雰囲気にも、時間への焦りが出ていたのだと思います)

お母さんの遅刻しない出発時間と、
本人を遅刻させずに学校へ送れる出発時間が、ほぼ同じ。

そのため、

・今日は学校に行くのか
・行くなら送迎してあげたい
・でも、ギリギリだと自分が仕事に遅刻してしまう

という気持ちが、同時に浮かんでいたそうです。

お母さんは、
「本当はダメですよね」
「そんなこと思うべきじゃないですよね」
と話されていました。


一緒に考えた、たった一つの対策

でも、私は、

「そりゃ、思いますよ」
「会社に遅刻しないで済むなら、しない方がいいですよ」

とお伝えしました。

その上で、一緒に対策を考え、
出発を5分だけ早めることにしました。

出発を5分早めるだけで変わったこと

5分早いだけで、
お母さんは焦らずに出発できるそうです。

本人の気持ちを聞くことは、とても大切です。
ただし、お母さん自身が焦っている状態では、
その効果はあまり出ません。

5分前までなら、
お母さんも落ち着いて、話を聞いてあげられそうでした。


お母さんが先に出発しても大丈夫です

この記事を読んでいる方へ。

「じゃあ、お母さん仕事に行くね」
そう言って大丈夫です。

「仕事に行くね」は、冷たい言葉ではありません

子どもは、
「お母さんは自分を優先してくれない」
とは思いません。

葛藤している時期の子どもは、
「朝のしんどい時間が終わった。よかった」
と感じることも多いです。

それに、
共感したり、話を聞いたりすることで伝わる愛情は、
不登校のことだけで伝える必要はありません。

一緒に遊ぶことでも、
日常のやり取りの中でも、
愛情はちゃんと伝わります。

だから、
お母さんはお母さんの仕事に間に合うように、
出勤してください。

それが前提で、大丈夫です。


毎日しんどいなら、別の対策もあります

2〜3回、遅刻してでも送迎してあげる、という対応は
状況によってはアリだと思います。

でも、
毎日のように本人が困っているなら、
別の対策が必要なことも多いです。

よければ、一緒に考えましょう。

NPO法人ステップ