こんにちは。
NPO法人ステップの原です。
今日は、ステップが大切にしている理念についてお話しします。
ステップの理念は、生徒のために工夫していることを話し合って作ったもので、これを中心に工夫を重ねています。
ちょっと大きなテーマなので、何回かに分けて書いていきますね。
支援を受けてみたけど、なんかしっくりこない

お子さんが不登校になってから、お母さんはいろいろと対策してこられたと思います。
- 学校に相談した。
- カウンセラーに話を聞いてもらった。
- 病院にも行った。
- ネットでも調べた。
でも、こんなふうに感じたことはないでしょうか。
- 「見守りましょう」と言われたまま、半年経ってしまった。
- 学校に戻れたと思ったら、また行けなくなった。
- 診断名はついたけど、結局どうすればいいのか分からない。
- 「お母さんがもっとこうしてください」と言われて、余計しんどくなった。
もし当てはまっているなら、それは普通だと思います。
支援する側の方々が悪いわけではありません。
それぞれの立場で、できることを精一杯やってくださっています。
不登校支援の専門家じゃない人だから中心を捉えれていないのだと思います。
(ここは、不登校経験者の出番です👍)
不登校の「本質」をどう捉えるかで、支援の組み立て方がまるっきり変わってきます。
ステップは15年以上にわたって不登校の支援を続けてきた中で、
こうしたズレがなぜ起きるのかをずっと考えてきました。
社内でも、スタッフたちがたくさん迷っていました。
- 本人の意志とはズレているが、生徒に合わせた方が良いかどうか
- もっと生徒にこうしたいが、お母さんと目標がズレている。
- お父さんとお母さんの価値観がズレていて、協力できないのをどうにかしたい
そのズレの話し合いを続けました。
そして、そのズレの根っこに向き合うため、中心と据えているのが「今この時を楽しめる」という理念です。
順番にお話ししていきますね。
この子の「生き悩み」は何だろう?

不登校というと、つい「学校に行っていない状態」に目が向きます。
ついつい「不登校」という前提が邪魔をしがちです。
- 外出させなきゃ
- 朝起こさなきゃ
- 勉強遅れないようにしなきゃ
というお母さんの不安につながっていると思います。
でも、ステップはちょっと違う見方をしています。
不登校の本質は、「学校に行かないこと」ではなくて、
その子が個人として抱えている「生き悩み」なんじゃないか、と。
- 友達関係かもしれない。
- 家庭環境かもしれない。
- 勉強かもしれないし、
- 自分が何者なのか分からないということかもしれない。
「もっとこう生きたい!でもできない」という静かで熱い思いは、
生き悩みの中身は一人ひとり違うし、時間とともに変わっていきます。
この視点があるかないかで、支援の組み立て方がガラッと変わります。
📖 もう少し詳しく → 【A-1】不登校の本質は「学校に行かないこと」ではない|ステップが考える「生き悩み」とは
「今この時を楽しめる」って、どういう状態?

「今を楽しむ」と聞くと、「ゲームして楽しけりゃいいの?」
と思われるかもしれません。
違うんです。
ステップが言う「今この時を楽しめる」は、
3つの時間軸が揃った状態のことです。
まず、過去の肯定。
しんどかった過去を「なかったこと」にするのではなく、
「あの経験があったから今がある」と思えること。
次に、今の安定と楽しさ。
自分のことを「少々大丈夫だな」と思えて、自分で決めたことに取り組めていること。
そして、未来へのつながり。
漠然とでも、「なんか楽しめそうだな」と思えること。
この3つが揃って初めて、「今この時を楽しめる」状態になります。
これが、ステップの卒業のかたちです。
📖 もう少し詳しく → 【A-2】「今この時を楽しめる」とは具体的にどんな状態?|ステップの卒業のかたち
学校に戻ること、それ自体はゴールではない

これはよく誤解されるところなんですが、
ステップは「学校に行かなくていい」と言っているわけではありません。
社会復帰はとても大切です。
(一定以上は楽しく楽な状態で社会復帰していないと、自立につながりにくいとさえ思っています。 )
加えて、ステップでは、ゴールの設定が違います。
ステップのゴールは、
学校をはじめとした社会に復帰した上で、不登校になる前よりも良い人生ルートに入ること。
これを、ステップでは「人生の転機に変える」と言っています。
- 学校に戻れたけど、本人がしんどいまま通い続けている。
- 通えてはいるけど、楽しそうじゃない。
そういう状態では、またどこかで崩れてしまいます。
📖 もう少し詳しく → 【A-3】不登校を「人生の転機」に変える|学校復帰がゴールではない理由
お母さんの負担を増やさない

もう一つ、ステップが大切にしていることがあります。
「お母さんが変われば子どもが変わります」
この言葉、あちこちで聞いたことがあるかもしれません。
一面的には正しいこともあります。
でも、お母さんだってもう十分頑張っていますよね。
ステップは、保護者にカウンセラーの役割を求めません。
不登校になって増えた専門的な役割はステップが担います。
保護者の方は、保護者としての役割に専念していただければ大丈夫です。
それは、ご本人の生活の世話をすること(食事と洗濯です)
それだけでも、愛情は伝わります。
(私は母の愛を、買ってきてくれた塩昆布で感じておりました)
それと、もう一つ。
保護者自身が元気でいることも、ステップの支援の中で大切にしていることです。
📖 もう少し詳しく → 【A-4】不登校の対応で保護者の負担を増やさない|ステップの支援の考え方
おわりに
不登校は、本人も家族も本当にしんどいです。
でも、正しい理念と専門的な支援があれば、不登校は人生の終わりではなく、むしろ新しい始まりにできます。
ステップは、お子さんとご家族が「今この時を楽しめる」状態に至るまで、一緒に歩いていきます。
焦らなくて大丈夫です。 ここからがスタートです。

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