こんにちは。NPO法人ステップの原です。
今日は、保護者の方、特にお母さんに向けた話です。
不登校の支援の話なのに「お母さんの負担」が先に来るのは不思議に思われるかもしれませんが、
ここはステップにとって、とても大事なポイントなんです。
お母さんは、もう十分やっています
お子さんが不登校になると、保護者の方の生活は一変しますよね。
学校との連絡、情報収集、病院の予約、カウンセリングの付き添い、日中家にいるお子さんの見守り、生活リズムの調整、兄弟への配慮、将来への不安。
仕事も家事もある中で、これらが突然、お母さんの肩に全部乗ってくる。
そんな状態の中で、藁をもすがる思いで相談した「専門家」と肩書を持つ人から、
「お母さんが変われば、お子さんも変わりますよ」と言われる。
一面的には、正しい場合もあります。(合っている確率は20%以下です。)
でも、
それを聞いて、「頑張ろう!」となるお母さんは、
あんまりいないんじゃないかと思います。
「もう十分やっている。でも、まだ足りないって言われる。」
「自分が変われないから、この子が苦しんでいるのか。」
そんなふうに追い詰められていく方を、
今までたくさん見てきました。
カウンセラーになれなくて当然です
不登校の対応って、実は専門的な知識と技術が必要です。
子育てに必要なものとは種類が違うものが多いんです。
たとえば、
- 生き悩みを見極める力
- 心理の知識
- 段階に応じた対応の設計
- 病みかけている子どもとの信頼関係の構築
- 進路の情報収集と計画
- 適切なタイミングの見極め
- リスクを回避する、第3の選択肢の発想
- リスクを負う仕掛けの後に、修正する準備で先手を取るスキル
これらは、トレーニングを受けた専門家が担う仕事です。
しかも、専門家でも難しすぎて、ステップでは複数人でそれを補い合っています。
改めて書いてみても、激ムズだと思います。
だから落ち込まないで
お子さんが不登校になったからといって、保護者がいきなりすごい支援者やカウンセラーになれるかと言ったら、そんなことはないですよね。
なれなくて当たり前です。
無理を続けると、保護者自身が心身の健康を崩してしまいます。
そうなると、お子さんの支援も立ち行かなくなる。
だから、ステップの考え方はシンプルです。
不登校によって増えた専門的な役割は、ステップが担います。
保護者の方は、保護者としての役割に集中してください。
習った方が簡単に決まっている

保護者として必要なスキルがあれば、お教えします。
ご家庭ごとに、必要なスキルは考えて選び、お伝えします。
ステップに習えば、数時間で済みます。
簡単です。
不登校状態での子育ては、一気に難易度が上がります。
うまくいかないのは「ダメな親」だからではありません。
「スーパーな親」じゃなかっただけ、「普通の親」だっただけです。
保護者に必要なことは何か
- お子さんの思いに共感できる存在でいること
- ご家庭が平和な生活の場所であること
- 保護者自身が元気でいること
それだけがコアな必要部分です。
それ以上のやり方は、ご家族ごとにお伝えします。
たとえば、
- 子どもへ愛情を伝える方法
- 夫婦で協力して不登校に対応する方法
- 子どもの気持ちを聞く方法
などです。
保護者のハッピーも、支援の対象です
ステップには「ハッピーなスタッフが、生徒と保護者のハッピーを作る」という基本方針があります。
この言葉の中に「保護者のハッピー」が入っているのは、子どもの回復と同じくらいお母さんの人生が大事だと思っているからです。
お子さんが元気になることだけがゴールではなくて、保護者自身が「自分の人生も大丈夫だ」と思えること。
それが家庭全体の安定につながって、結果としてお子さんの回復にも良い影響を与えます。
「まず自分が楽しもう」は、キレイゴトだと思う
支援者の中には、こんなふうに語る方がいます。
「保護者が元気じゃないと」
「まずは、遊ぼう」
「保護者が元気でいることは、わがままじゃない」
あたかも、お母さんの人生が不登校のことでしんどくなっているから回復しない、と言わんばかりに。
不登校経験者や、不登校ママを経験した方が言われていることもあります。
でも、私は、そんなことはキレイゴトだと思います。
子どもがしんどそうにしている中、お母さんが別のことを楽しむなんて、無理です。
以前、お母さんのご相談を受けた時、
「自分も楽しまなきゃと教えられ、映画を観に行ったが、ずっと不登校のことを考えて泣いていた。」
というお話を聞いたことがあります。

先日も、
「眠る前に不登校のことを考えていて、気づいたら朝になっていた」
と不眠のお話をお聞きしました。
「自分のことを後回し」でも、いいんです。
それが今のお母さんの正直な気持ちなら。
だから、結果的に楽しめるようになる
ステップの支援では、こういうことが起きます。
お子さんの不登校の方針が定まる。
見通しが立つ。
不登校の対応の責任を、半分以上ステップが引き受ける。
だから、保護者が肩の荷を軽くできる。
しかも、お子さんが目に見えて回復への対策を進めてくれる。
その進捗報告が来る。
「とりあえず進んでいる。」と思える。
その状況が、今の安心につながっていくと思います。
だから、子どものことに目をつぶることができる。
ちょっとだけは、他のことを考えられるようになる。

ステップでは、そういう流れを経て、結果的に、お母さんは人生を楽しめるようになると考えています。
(頑張って不登校の最中に人生を楽しむために頑張るのではなく。)
順番が逆なんです。
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