こんにちは。
NPO法人ステップの原です。
今日は、「せっかく学校に戻れたのに、また行けなくなった」というケースについてお話しします。
この相談は、保護者の方にとって本当にしんどいものだと思います。
再登校した子の半分以上が、またつまずくと言われています
お子さんが学校に戻れたとき、心からホッとしましたよね。
「やっと終わった」と思った方もいるかもしれません。
でも、実は、再登校した子の半分以上が、その後のどこかで不登校に逆戻りすると言われています。
「せっかく戻れたのに」「また振り出しに戻った」。
その気持ちは計り知れません。
ただ、これはお子さんが悪いわけではないんです。
「学校に戻ること」をゴールにした支援の、構造的な限界なんですね。

▲下を向いた小学生がお母さんの後ろを登校していた後の学校の写真
根っこが残ったまま、復帰している
理由はシンプルです。
根っこの「生き悩み」が解決されないまま、復帰しているから。

エネルギーがある程度回復して、本人も「行ってみよう」と思って、学校に戻る。
先生からは「楽しそうにやっていますよ」と報告がある。
保護者もホッとする。
でも、本人の内側では、ものすごいエネルギーを使って毎日を乗り切っています。
友達関係のしんどさは残ってるかもしれない。
勉強の遅れへの焦りもある。
「前のようにしんどくなったらどうしよう」という不安も消えていない。
再登校って、プールで足がつくところから深いところに出ていくのに似ています。
最初は怖くてすぐ戻る。
でも、回数を重ね、少しずつ力がついて、「ここまでは大丈夫」が広がっていく。
途中で戻っても、それは失敗ではなく、自分の力と安全性のバランスを確かめているんです。

ステップの場合
ステップでは、学校復帰を最短では急ぎません。
学校と社会への定着を最短で狙います。
まず、その子の生き悩みの根っこに向き合います。
生き悩みがある程度解決して、「今この時を楽しめる」状態が見えてきた段階で、社会復帰を進めていきます。
そして、再登校した後もサポートを続けます。
復帰直後はエネルギーの消耗が特に激しい時期なので、ここで手を離さないことが大事なんです。
一旦再登校を止めて、安全な家に戻ってきたら作戦会議をします。
- 何がまずかったのか
- どういう対策をすれば良いのか
- 本人に合うようにどう工夫すればいいか
を本人と一緒に話し合って進めていきます。

「戻れた」がゴールではなく、「戻った先で楽しめている」がゴール。
楽しめるようにするまで、試行錯誤が続きます。
登校時よりも下校時のストレスが減っていること、それが定着の最低の条件です。
ステップでは「友達と遊びたくて、カウンセリングの優先順位が低いです。」「ちょっとやりたいことで忙しくて、ステップは次に困ったらまたお願いします」と言われて、生徒が卒業します。

お子さんが再び不登校になって、先が見えなくなっている方。
一人で抱え込まなくて大丈夫です。
それには必ず理由があり、それは、解決できます。
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