どうも。ステップ原です。
最近、「対策が逆です。」とお伝えすることが多いです。
どんな場合か?
ご相談内容は
「不登校になり始めたから外出して外の空気を吸わせようとするのですが、うまくいきません。
本人は、人目が気になってしまい、外出しようとしないんです。」
というものです。
これは、対策が逆です。
なぜ人目が気になるのか
不登校になり始めの頃に人目が気になるのは、
本人が「不登校になりそうな自分を、嫌だ」と思っているからです。
私が不登校になり始めの頃は、「不登校になり、クラスに馴染めない、普通じゃない、ダメな自分を、他人に見てもらうなんてつらい」というような感情でした。
もちろん、自覚も薄かったですし、そんなにきれいに言語化できていなかったので、”モヤモヤ”くらいの感情でした。
他人は鏡
他人は自分を映す鏡に見えます。
自分が、自分のことをどう思っているか、が他人に映っているように感じます。
だから、「自分のことをダメだ」と思っている時期は、他人に恐怖を感じます。
だから、外に出られなくなります。
でも、外出させたい
でも、引きこもってしまう恐怖や、病気になりそうな恐怖から、「外出させた方が良い」という考えは普通にありますよね。
だから、ご家族は良かれと思って、本人を外出させようとします。
それで回復する子もいますが、回復が始まって少しした後の後期段階の子の場合が多いです。
休み始めの時期は逆効果になりがちです。
外出をどうしてもさせたいなら
どうしても外出させたいなら、人がいないところ、または、現実を感じない場所がおすすめです。
キャンプ場、ディズニーランドなど、思いっきり非現実を味わっている場所がおすすめです。
時間帯をずらす
人がいない時間帯もおすすめです。
生徒たちに好評なのは、朝5時の道路です。(中学生以上ですね)
ほとんど人がいなくて、いたとしても非現実な感じの人が多いです。
朝6時になると、日常が始まってしまいます。
通勤の人、ジョギングの人など、日常がその時間にはあります。
外出はしなくていいではなく、しない方が回復する
不登校になり始めたころに、外出はしなくていいです。
(月に3回以上、または、週2日以上休み始めたころ以降の時期のことです)
本人は、
・必死に学校に行こうと考えている
・心が折れてしまっている(長期的に対策するしかない状態)
のどちらかです。
気分転換をしても、一時的な効果しかないし、マイナスな効果も大きいです。
仕組み
外出すると、心の外側に影響を受けます。
でも、この時期に対策が必要なのは、心の内側です。
・なんで自分はあのときこうしてしまったんだろう
・あれは、嫌だったな
などと、過去を振り返る必要があります。
心の内側は、瞑想やヨガのように、自分の内面と対話することで、回復していきます。
深く潜った方が回復しやすいのです。
外出すると、その潜った心の状態が、リセットされます。
外側に引っ張られるからです。
その結果、回復に時間がかかってしまいます。
少しでも登校させた方が良いか?
このお話をすると、少しでも登校させた方が良いのではないか?との質問を受けることがあります。
状況にもよりますが、その判断は、
①改善する見込みがある→改善を促進する。登校は限界突破しない範囲で行かせる。
②本人が耐えているだけ→休ませて仕切り直し。根本対策を優先する。
がおすすめです。
ではでは。