どうも。
NPO法人ステップの原です。
今日は、支援の中でよく使っている
「遊びながら、その子の力が見えてくるツール」の話を書いてみます。
遊びながら分かること
先日、生徒と一緒に、カードゲームをやりました。
遊びつつ、平面の認識能力や論理思考力を、さりげなく見ていく時間です。
遊びながらチェックできるツール
使ったのは、
**「ナルハヤのつるぎ」**というカードゲームです。

イオン岡山の東急ハンズで、1500円くらいだった気がします。
ルールはシンプルで、
手持ちのカードを使って、中央の「注文カード」と同じ絵柄の組み合わせを作る、というものです。
やってみると分かるのですが、
このゲーム、かなり思考力が出ます。
・どのカードを
・どの順番で
・どう組み合わせるか
頭の中で平面を動かしながら考える必要があります。
検査っぽさはほとんどなく、
ワイワイ遊びながら、その子の得意・不得意が自然と見えてきます。
苦手な子にとっては、
「できないことを指摘される場」ではなく、
楽しいトレーニングになるのも良いところです。
学校が「暇」になる子もいる
それにしても、その日一緒にやった生徒は、
とにかく強かったです。
攻略法を見つけるのも早くて、
「あ、これは相当考える力があるな」と感じました。
ちなみに、原のIQは105〜110くらいなのですが、
普通にダブルスコアで負けました。
(この子にとって、学校は暇だっただろうな)
と、その時ふと思いました。
公立学校の授業設計とのズレ
余談ですが、
日本の公立小中学校の授業は、
だいたいIQ80〜90くらいを想定して作られています。
そのため、IQ110以上ある子にとっては、
内容がどうしてもゆっくりで、
同じ説明を何度も聞く時間が長くなります。
以前、別の生徒が、こんなことを言っていました。
「授業の最初の5分で、もう分かっているのに、
なんで同じ話を何回も聞かされるのか分からない」
これは、怠けているわけでも、反抗しているわけでもなく、
設計が合っていないだけ、ということも多いです。
自由に先に進めたら
最近は、少しずつ教育改革も進んでいて、
理解が早い生徒は、先に進める仕組みを取り入れている学校もあるようです。
正直、うらやましいです。
原自身の話
私自身も、
「分かっているのに待つ」時間が、結構しんどい子どもでした。
高校時代は、授業が暇すぎて、
資料集を読み漁っていました。
特に好きだったのが、
『国語便覧』という、あまり人気のない資料集です
(国語は苦手でした)。
文学史のページがとても面白くて、
・この時代には、なぜこの文学が流行ったのか
・社会背景と、どうつながっているのか
そんなことを考えるのが楽しかったです。
天変地異が多い時代には、宗教色の強い文学が流行る、
そういう流れが見えてくるのが、たまらなく面白かった。
国語の成績自体は悪く、
授業態度で注意されることもありましたが、
興味を持ったところから、少しずつ成績は上がっていきました。
「興味」に火がつくと、人は動く
やっぱり、
「興味」って大事だなと思います。
その科目の中に、
どこが面白いのか。
本人の認知特性や得意さに合ったところに、
どう火をつけてあげるか。
ステップでは、
「できないところを埋める」よりも、
「面白がれるところを一緒に探す」ことを大切にしています。
その子の力に合った関わり方ができると、
学びは、苦行ではなくなっていきます。
もし、
「うちの子、怠けているように見えるけど…」
「勉強を嫌がる理由が分からない」
そんな違和感がある場合、
それは能力や意欲の問題ではなく、
合っていないだけかもしれません。
一人で抱え込まず、
一度、整理しに来てもらえたらと思います。
原