ステップでは、不登校の人生を今この時を楽しめる状態にするために、様々な技術を使用しています。
ステップの支援のスタイルは、ワンストップです。
「ステップに頼めば、不登校から脱出して、自立、かつ、楽しめる人生の方向に進んだ」という結果を出す方針です。
→詳細は、ワンストップについて記載したページへ
他の機関と同じ手法の森田療法
ステップでは、森田療法(あるがまま)を中心として、来談者中心療法(本人主体で回復していきましょう)を基本的な関わり方としています。
でも、この方法だけだと、回復するかどうか分からないし、遅いんです。
「本人が気づくかどうか」や「本人次第ですね。」と支援者から言い訳が出てくるのは、私はダメだと思いますし、私はそんなダサいこと言いたくありません。
つまり、それだけではワンストップサービスは実現しません。
そこで、以下の他の支援技術も同時にたくさん使用しています。
ステップで使用している技術
段階別不登校支援
各段階のご本人の状態に合わせた対策をすることで、
本人をスムーズに回復させる方法
不登校を初期・中期・後期の3段階に分けて支援する方法です。
各段階では、本人の状態が異なるため、別々の対策をする必要があります。
その段階に合わせて対策をします。
例:勉強を教えるのは、後期です。
例:現実逃避をおススメするのは、初期です。
発達支援
発達支援
本人の特性や発達障がいに合わせた支援を行います。
本人の得意を活かし、苦手は他で補う方針です。
ステップでは、本人の発達の特性に合わせた教え方を行います。
ひとりひとりに本当に合わせて支援を考える方針なので、他の生徒の事や常識、学校のルールなどを気にする必要はありません。
その子だけにとっていい方法を、一緒に探します。
例:ADHD系の注意散漫タイプの生徒は、注意を散らした方が勉強が進むならば、動画を観ながら授業を教えます。
例:外部の音が気になる生徒には、防音加工した部屋を用意しました。
家族カウンセリング
ご本人と会えなくても、保護者の方だけで不登校支援の効果を出せます。
家族カウンセリングという手法を使います。
ステップの保護者カウンセリングのメイン技術はこの家族カウンセリングです。
家族カウンセリングでは、「ご本人に、こうアプローチしてください」や「本人の〇〇な様子から、こうだと思うので、こう言ってみて、反応を教えてください」など、本人の回復のための方法をお伝えします。
(「ご家族がこう変わってください」と伝える、親業などの手法とは視点が異なります)
具体的な対策をお伝えするので、親の考え方などは関係ありません。
ただ、本人と会話できる必要があるので、その手法は、以下の方法で改善します。
親子関係(親子コミュニケーション・親業)
親子関係が良くなるコミュニケーションの方法をお伝えします。
・心理的安全性の作り方
・親子関係が失敗する原因
・何のために親子関係を作るか
などについてお話します。
親子関係(愛着)
愛着の作り方を、マニュアルでお伝えします。
子どもの愛し方って、なんとなくは分かっても、やり方って知らないですよね。
実は、子どもが愛情を受け取れる愛情の与え方には、やり方があります。
それをお伝えします。
保護者研修(研修)
保護者様向けに不登校の回復方法をお伝えします。
生活リズムを整える方法
生活リズムを改善する方法を様々行っています。
- 体内時計の調整
- 自律神経を整える方法
- 食事、血糖値のアプローチ
- 体温、腸内温度のアプローチ
- 血圧、筋力などのアプローチ
- 食事療法のアプローチ
などを行っています。
(記事が長くなっているので、他の技術は、項目だけにします。)
- 家庭教師の教え方
- 高卒認定予備校の教え方
- 大学受験予備校の教え方
- 探求型学習の教え方
- 非認知能力を上げるスキル
- 心理検査の手法
- 心理的な発達段階を上げる方法
- キャリア教育
- 就労支援
- コーチング
- 哲学
- 脳科学
- 自死を予防するスキル
など、様々なスキルを使用しています。
一般的な手法の、イマイチなところ。
でも、それでは遅いし、進まない。失敗も多すぎる。と思います。
森田療法と、来談者中心療法、認知行動療法が多い。
でも、遅いし進まないんですよね。
この3つを合わせると、あるばままに(森田療法)、本人主体で回復していきましょう(来談者中心療法)、課題はやってみて感想を話しましょう(認知行動療法)という文脈の回復方法になります。
それだけでは、本人の能力は上がりませんよね。
本人の前提となる愛着や、本人の前提となる価値観も変わりません。
自己否定も起きにくいので、思春期課題もクリアしにくいです。
その結果、高い確率で自立できるようになるものの、不登校からの回復がかなり遅くなります。
他の不登校支援団体で、3年通っているけど本人がなかなか動かなくて、、、などとお聞きするのは、それが原因だと思います。
(ステップでも3年通っている生徒はいますが、浪人生だったり、大学進学後に別の原因でしんどくなったために再度支えている生徒です。)
学習だけでは回復しない。
学習支援だけでも駄目です。成績が上がっても、学業不振で不登校になっていると言っている生徒は、学校に楽しく通うことができません。学業不振は、その前から続いていた何かの結果だからです。(友人関係の悩みや、家族環境の問題な事が多いです)
他の方法でも回復しない。
他にも催眠療法や、描画療法などがあります。
これは、無意識を直接的に回復させる手法です。
とても良い回復方法なのですが、これだけでは社会復帰できません。
親業というスキルを使った不登校支援があります。
親業だけでは回復しません。親子関係は良くなり、本人の自尊感情が高まります。
自立する確率は高まります。
しかし、自尊感情が高まったからといって社会で自己実現にはつながりません。
本人が社会との接点でどのように試行錯誤するかが、デザインされていないからです。
さらに、親業だけで回復した子は、どうして不登校から回復したのか、再発したらどうしたらいいのか、が分かっていません。自分で試行錯誤していないからです。
備考
誤解されないように書きますが、その手法の効果がないという訳ではありません。
各手法に合った生徒は回復します。全体の20~30%くらいの子は、どの方法でも、回復すると思います。
「その手法単体では遅い」という趣旨です。
実際のところ、もっと不登校支援は早く回復できます。