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不登校で病院に行ったけど薬を出されるだけ?診断名がついても変わらないときの考え方

診断名よりもその背景の生き悩み 不登校 中学生 高校生 解決 岡山市

こんにちは。NPO法人ステップの原です。
先日も生徒のことで、心療内科さんにお世話になり、
今度お礼を伝えに伺おうと思います。

ということで、
今日は、病院と不登校の関係についてのお話です。
「病院に行ったけど、進まなかった…」という相談は、多いです。

診断名がつくと、ちょっと見える気がする

お子さんが不登校になり、
まずは病院を受診した方、多いと思います。

  • 起立性調節障害
  • 適応障害
  • 社交不安障害 など

診断名がつくと、ちょっとホッとする部分がありますよね。
「対処のしようがある」という安心感があります。

薬が処方されて、定期的に通院する。薬が効いて体調が改善する場合もあります。

でも、こんなふうに感じることはないでしょうか。

「薬は飲んでる。通院もしてる。でも、結局、病院に行くだけで進まない。
本人が病院に行きたがらない(行かなくなった)。」
「この先どうすればいいのか分からない。」

大事な整理があります

ここでちょっと大事な整理をさせてください。

不登校は、病気ではありません。

不登校は、さまざまな要因が重なった結果として起きる「状態」です。
その背景に病気があるケースはあります。
起立性調節障害やうつ、発達障害が、不登校のきっかけや持続要因になっていることは確かにある。

ただ、病気の治療と、不登校の解決は、別の問題なんです。

起立性調節障害の薬で朝起きられるようになっても、友達関係のしんどさは残っているかもしれない。
ADHDの薬で集中力が改善しても、「自分はダメだ」という気持ちは消えないかもしれない。
そんな風に私は思います。

以前の生徒に、
「病気の治療が始まっても、また対応できなかったゼロ地点に戻るだけです。」
「恐怖でしかない」
と言われたことがあります。

一方で、別の生徒に
「やっと苦しかった自分の原因が分かり、少し楽になりました」
と言われたこともあります。

どっちに転ぶかは、
本人の考え方や、生き悩みの種類、不登校の段階によります。

📖 もう少し詳しく
👉 不登校の本質は「学校に行かないこと」ではない|ステップが考える「生き悩み」とは
👉 不登校の段階別不登校支援について(記事が未完成)

これが難しいんです。

摂食障害の話をしながら飲む炭酸水

▲炭酸水を飲みながら病気の話をしたカウンセリング中の写真

病院が悪いわけではありません

これは医療機関が悪いという話ではなくて、役割の範囲の話です。

医療機関の役割は、医学的な診断を行って、必要な治療を提供すること。
これは本当に大事な役割です。

意外かもしれませんが、精神科や心療内科のお医者さんも「身体の専門家」です。
心や教育、家族関係については、詳しい方とそうではない方がいます。

それに、
お子さんの生活全体、人間関係、自己肯定感、進路、家庭環境、将来の見通しまでカバーすることは、
数分の診察では物理的にできません。
それを期待するのは、ちょっと無理があると思います。

つまり、医療は不登校支援の「一部」であって、「全部」ではない、ということです。

ステップは、医療と連携しながら「生き悩み」に向き合います

ステップでは、医療を否定しません。
必要な場合は、医療機関とはよく連携しています。
その上で、医療ではカバーしきれない領域、つまりその子の「生き悩み」全体に向き合います。

身体のことが解決したら、社会復帰が楽になります。

ただ、診断名は、その子を理解するための手がかりの一つです。
だから、それがすべてではない。

大切なのは、その子が何にしんどさを感じていて、どうすれば「今この時を楽しめる」状態に向かえるか、です。

高校時代通ったステップの学習室で、担任した林講師と。
▲「今この時を楽しめる」状態になった卒業生と元担当スタッフ
(彼が病気だったわけではないです)

「診断はついたけど、その先が分からない」と感じている方は、もしかすると、生き悩み全体を見る支援が必要な段階に来ているのかもしれません。

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