いつも、不登校のご対応、お疲れ様ですm(_ _)m ステップ原です。
📋この記事のポジション と目次
基礎知識
→保護者に必要な知識編
→不登校支援は誰のためのものか?
→「不登校支援は本人のため」は間違い 👈
💡 ポイント
ステップでは「不登校になって一番困っているのは子ども本人」と、実態の伴わないことは言いません。
確かに支援してきた多くの生徒ご本人たちご自身も困っていますが、一番ではありませんでした。では誰が一番困っているのでしょう?
―それはもちろん、保護者です。
不登校支援は本人のためは間違い
本人は、不登校前半の時期は、支援を求めていない。
休み始めたばかり(週2日以上の欠席が始まった)の時期は、本人の苦しさが限界を超えています。新しい人(支援者)との関係や回復のための追加の行動はできません。余計にストレスを抱えてしまうリスクがあるからです。
例えば、学校の人間関係がしんどい状態で、なんとかたまに学校に行っているのに、そこで友達を作るために話しかけよう、なんてできません。断られた時に辛い思いをしてしまうからです。
(だから、ステップでは、この時期は、本人に会うよりも良い他の方法で支援をスタートします)
本人目線では、支援はワルモノ
本人目線で休み始めの時期を見ると、「ようやく休み始めて、日常が少し落ち着いてきたバランスになった」という時期だと感じています。
保護者目線だとピンチの期間と思いますよね。
その時に、支援が介入すると、「しんどかった前の日々に戻される。いままで頑張って落ち着こうとしているのに。。。」と本人が思ってしまいます。だから本人にとっては、不登校支援は「日常をなんとか維持するための安定を壊すワルモノ」となります。
本人が不登校支援を求めるのは後半から。
一般的に、不登校の本人が支援を求め始めるのは、
- 社会復帰をしようと思う。
- 社会復帰に困っていると思う。
- でもあきらめない。
との3つの状況が重なった時だけです。
それは、不登校の回復の段階では後半にあります。それまでは、支援を求めません。求めるとしんどい→回復したくない→自分で対策を考えたい→自力では無理だと気付く→でもあきらめない、という段階を通って初めて、自分から支援が必要だと思えます。
そうすることで、スムーズに支援を始められます。(後ほどの記事で、どうやって後半まで進めれば良いか、を書きます。保護者面談で、家族カウンセリングを使うと、進みます。)
不登校支援は保護者のため。それでいい。
不登校支援は、最終的には本人のためですが、その前段階では保護者のためでもあります。
特に本人介入に段階では、本人が不安が強い場合が多く、本人のためよりは、保護者のためになることが多いです。
でも、それで良いと思います。早く回復する方が、やっぱり最終的に本人のためになります。